葬儀に備えて
あらかじめ決めておきたいこと。

では、葬儀について生前に決めておくべきことは何でしょうか。端的にいえば「どんな葬儀にしたいか」ということになります。宗教や宗派はどうするのか、どんな規模の葬儀にして誰を呼びたいのか。いわば葬儀の柱となる部分だけは決めておきましょう。
宗教・宗派
葬儀は仏教葬だけでなく、キリスト教式、神式のほか、無宗教の葬儀もあります。さらに、同じ宗教でも宗派により葬儀の進め方に違いがある場合もあります。自分の信じている宗教・宗派で葬儀を行えるように決めておきましょう。
どんな葬儀にするのか
葬儀の種類は一般葬のほかに、家族葬、一日葬などいくつかの種類があります。「誰を呼びたいのか」ということにも関わってきますが、葬儀の種類・規模を決めることでおおまかな葬儀の費用がわかり、具体的な準備を進めることができます。
葬儀の種類
一般葬
遺族・親族以外に友人や仕事関係の人など、様々な関係性の方に会葬していただけます。
- メリット
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- ・生前の縁を大切にできる
- ・費用の負担が少ない
- デメリット
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- ・遺族が参列者の対応に追われやすい
- ・故人との大切な時間がとりずらい
家族葬
遺族・親族を中心に、親しかった方だけが会葬する葬儀です。
- メリット
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- ・ゆっくり偲ぶことができる
- ・対応による精神的な負担が少ない
- デメリット
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- ・葬儀後の弔問客の対応が必要
- ・慎重な訃報連絡が必要
- ・想定以上に参列者が多くなる場合がある
- ・費用負担が大きくなる傾向
一日葬
通夜を行わず、告別式と火葬を一日で行う葬儀です。
- メリット
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- ・全体的に遺族の負担が少ない
- ・お通夜の費用負担が軽減できる
- デメリット
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- ・都合を合わせにくいので葬儀後の弔問客が増えやすい
- ・宗教・宗派により対応していないことがある
- ・最後の夜に故人をしのぶ時間が少ない
直葬(火葬式)
通夜や告別式を行わずに、納棺後そのまま火葬を行う葬儀です。
- メリット
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- ・経済的な負担を抑えられる
- ・身体的な負担が少ない
- デメリット
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- ・故人を偲ぶ時間が少ない
- ・ごく限られた人しか参列できない
- ・通夜、葬儀をしない事で後悔することがある
葬儀の準備
あらかじめ準備しておきたいもの。

自分の希望にあわせた葬儀のために、費用を含めてある程度の準備をしておきましょう。その準備が、家族の負担を大きく軽減することになります。
遺影写真
人生の最後に、多くの人に見られるのが遺影です。自分のお気に入りの写真を遺影用として準備しておけば、自分らしい印象を残すことができます。今や遺影のためにスタジオで撮影することも当たり前になっています。
エンディングノート
エンディングノートの用途は多岐に渡りますが、葬儀の時に必要となるのは「葬儀への希望」と「葬儀に呼びたい人のリストおよび連絡先」です。葬儀の時に使ってほしい曲、棺の中に入れて欲しいものなど、葬儀へのリクエストをしっかり残して起きましょう。
費用
葬儀には、それなりの費用が必要です。もし自分の葬儀の負担を家族にかけたくないと考えるなら、自分で葬儀の費用を準備しておきましょう。その際に、葬儀のお金を積み立てる「互助会」や葬儀の費用を預けておく「葬儀費⽤信託」を利用することもできます。
互助会(ベルモニーの場合)
冠婚葬祭互助会は、いずれやってくる結婚式やお葬式に備えて、会費を積み立てていく経済産業省許可事業です。わずかな月々の掛金を一定期間支払うことにより、経済的に結婚式やお葬式などを行うことができます。
選べる3コース
- 15万円コース / 月々1,000円×150回=満額積立150,000円
- 30万円コース / 月々2,000円×150回=満額積立300,000円
- 50万円コース / 月々5,000円×100回=満額積立500,000円
葬儀費⽤信託

葬儀費⽤信託は、ご自身の葬儀内容をオーダーメードし将来必要な葬儀費用を全て預けておける生前契約プランです。希望したとおりの葬儀を反映しやすくなるほか、身寄りがない方の葬儀をサポートするケースでも利用されています。ただし比較的新しいサービスのため、各社でサービスの詳細が異なる点にご注意ください。
葬儀費⽤信託のメリット
- ・自分で決めた葬儀にあわせて費用を預けるため、葬儀の希望を反映できる
- ・自分がなくなった後に葬儀代金を自動的に支払ってくれる
- ・家族に葬儀費用の負担がかからない
- ・身内がいないお一人様でも申し込み可能
葬儀の準備は事前相談が便利です。
いくつかの葬儀社では、本人の葬儀のことを相談できる「事前相談」を行っています。事前相談に参加すれば、ここまで考えてきたことと同じような内容を、葬儀社の方と一緒に話し合えます。葬儀の詳細や希望する葬儀の金額がわかりますし、実際の葬儀場を見学することも可能です。葬儀のイメージが具体的になるほか、葬儀社のスタッフの印象や対応について知ることができる点もメリットです。